お疲れ様です。すずめです
先日まで1か月間休職していた為、会社のお金周りと社員の労働時間がぐちゃぐちゃになっていました。
回収漏れの領収書があって、その清算がされていないと連絡している社員がいる
取引先に二重で請求額を払ってしまった
などなどです。
その中でも若干手を焼きそうなのが雇用契約をした時に決めた勤務時間以外で働いている社員がいました。そしてその残業代が払われていないと問い合わせがある事です。
フルタイムの社員は残業をしているのであればその分は残業を払わないといけません。
時短契約社員はそもそも子供のお迎えや家の用事で勤務時間を短くしている社員です。
今回の場合はその子供のお迎え時間を少し遅らせる事が出来たとか、他の家族にお迎えをお願いすることが出来たのでもう少し仕事をして帰りたいから勤務時間を長くした。
家の用事が無くなったのでもう少し職場にいる事にした。
という事での残業でした。
そもそも正社員が個々の管理をして欲しかったのですが、難しかったみたいです。
今までだと
「こういう理由で残業をさせたいのですが良いですか?」と正社員から私に確認の連絡がありました。
そこで
「そういう理由なら大丈夫です」とか、
「それは正社員がやる事だから引き取って帰らせてください。」
という判断をしていました。
しかしそこの判断が付かず正社員も他の社員の言われるがままに申請を受け入れてしまい、その残業した部分が給与明細に反映されていないという事でした。
復職した時には当時どんな状況だったのかなんて確認のしようがありませんし、本人が働いているのであればその分の給与を払わなければいけません。
ところが社長が該当者全員に面談すると言い出しました。
実際に店舗に行って話すことの出来ない社員もいるので、ライン電話で面談。
・そもそも雇用契約書で約束されていた勤務時間は、○○さんがこの時間なら働けます。
って言っていた時間なのに何で働けるの?だったらいつもこの時間で働いて欲しいよ?
・これって今やらなきゃいけないことだったの?今までできてたのに何で今月になってこんな残業してるの?
・この残業の仕方は会社として認められないから他の日で残業した分の時間は調整して欲しい
と本人が分かりましたと言うまでねちねち言い続けていました。
該当者たちは全員
「わかりました」
と社長の完全勝利となりました。
隣で色々聞いていたのですが、社員の言いたい事もよく分かる内容でした。
次の日に持ち越しても良い仕事もあったし、時短勤務の社員に任せなくても良い仕事もあった。
でも余裕を持って働きたかったし、助けてくれると言ってくれたからお願いした。
時短勤務の社員もこの日はたまたま家の用事も子供のお迎えも無かったので残業した。
という事でした。
社長の言い分は、働く前に渡した雇用契約書と違う働き方をして欲しくない。
自由に働く時間を社員達が決めていいわけじゃない。
そしてなによりその業務量に見合った給与形態にしているのに、お給料はそのまま。
でも負荷は軽くなる。っておかしい。
という事でした。
この両者の話を聞いてどっちも正しいな・・・と感じました。
毎月の給与を払っている中で、繁忙期もあるし閑散期もあります。
だからそこを平らにして給与を払っているのですが、残業した社員たちはそこを認識してくれていません。社員はその時間を会社で過ごしている対価として給与を貰っていると思っているからです。
社長は社員が1か月の中でも一瞬物凄く忙しい時期があるので、その時間どんだけ社員が忙しいかを認識してくれません。忙しいのを分かっているなら先回りして準備することも社員に対して求めているからです。
両社の話を聞いていて感じるのは、当たり前ですが
どちらも考え方そのものや価値観が違い過ぎて、結局は社長の言うとおりになってしまいます。
いつも色んな交渉に行ったり、立場や力関係が違う人たちと話をしていてその中で自分の会社が有利になるように日々交渉やプレゼンをしている人です。
そういう人に一社員が残業代を貰いに交渉しても勝ち目はないわけです。
社員には申し訳ないですし、これを勝負と見ている私も良くないのですが・・・
でも目の前の事をどちらの見方もせず、受け止めるとこの理解の仕方が私的には納得しました。
じゃあ、お互いどうすべきなのでしょうか。
社長はこのまま社員に残業代を払えばよかったのでしょうか。
社員は残業代を貰わず働けばよかったでしょうか。
どちらも違うと思います。
まず社長は良くも悪くもこれでよかったと思います。
いつも思うのですが、社長が社員の満足のいく働き方をさせ続けていたら間違いなく会社は潰れます。
株式会社は利益を出すために存在していて何かあった時の為に銀行にお金を預けているからです。
そして社員の言うとおりに給料を払い続けて経営が傾いたら、社員達はその埋め合わせをしてくれるのでしょうか。恐らく出来ないと思います。
では社員はどうしたら良かったのでしょうか。
契約時間内に終わらそうと思わなくて良いのです。その時間内で終わらなければ次の日に回せばいいのです。部署、プロジェクト、会社の流れが少しずつ遅れていきます。
そうすると上司や経営者達は人材不足と思いリクルート活動を始めます。
要は自分たちの頑張りを分かって欲しいと思うのではなく、今は人員不足である。人員配置がおかしい。
とサインを送り続けて実際に体験、認識させることが大切な気がします。
もし能力給やインセンティブが発生しているのであれば頑張った分だけ貰えているので、それはそれでいいと思います。
でもそうじゃなければ頑張る必要はないんじゃないかなと思います。
雇用契約書には目が回るほど頑張れと書いているでしょうか。自分の時間を犠牲にして働けと書いてあるでしょうか。
書いていないなら頑張る必要はないです。
そしてそれでも納得いく待遇じゃない、労働環境じゃないのであれば転職や副業をしましょう。
上司や経営者と分かり合える日がいつなのか分からないからです。
自分の気持ちを分かってもらえる日が来るのかも分かりません。
他人任せにせず、自分から動く事も大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。