社長ギブアップしました

社内のもめごと

こんにちは。すずめです

本日は社長が大きな決断をしたので、そのことをお話ししたいと思います。
私が営業部長を外れてから丁度1年が経ちました。
いきなり1か月休んでしまい、周りの社員にもたくさんの心配と迷惑を掛けました。
特に社長には私の仕事が丸っと乗っかったので、とても大変な迷惑が掛かったと思います。

ただ、クライアントからの依頼が年々細かく多くなった事から
組織を強く大きくする必要があったのですが、社長はそこの理解が弱いままでした。

これはたらればの話ですが、もっと私が社長に組織を強く大きくする必要性を伝えられていたら。
クライアントが求めている組織になる為に、私達の会社には何が足りないかを一緒に考えることができたなら私もいきなり休むことはなかったんじゃないかな。とも思います。

ただ、ここを一緒に話すこともなく私は休業しましたし
社長は自身のマンパワーでチームを引っ張っていったので、若手を育つことはありませんでしたし
チームも毎日方向性が変わる社長の意見に困惑し上手く動くことがなく
それを修正するために社長主催の深夜のミーティングが続き、社員の不満がどんどん募っていきました。
もちろん社長自身も自分の思い通りにいかない現状に対し大きなストレスを感じていました。

私が出席することもなくなったミーティングでは、誰かが必ず叱責されていて
長い間そのミーティングの為に管理者全員が叱責されていました。

そんなある日、社長から個室に呼ばれました。
来期の入札についてという事でしたので、組織をどうするのか。
それか、何人中途採用をするのか・・・という話かなと思っていましたがまさかの話でした。

「来期の入札なんだけど、うちは降りようと思う」

・・・?

一瞬、何を言っているのか訳が分かりませんでした。
いろんな雑音が聞こえなくなり、久しぶりに頭の中が真っ白になりました。

「俺さ、一年間経営とこの仕事の責任者やって来たけどもう無理。一人でいろんな人と連絡とったり決めたりするの無理だわ。」

言っている事に納得しかありませんでした。
確かに社長一人でチームを引っ張っていくには限界がありました。

クライアントの営業さんたちは私達の会社の担当者では物足りないので、社長に連絡を取っていましたし、クライアントの営業さんたちがたまにうちの会社の担当者に連絡しても充分な答えを用意することが出来ないので一旦折り返して相談するか、適当な答えを返して終わりなので、結局うちの社員の愚痴と要件をセットでクライアントから社長に連絡が行ってしまいます。

うちの会社の方針として、社長が強いリーダーシップを発揮して会社が回っています。
なので社長の考えや意見と異なる発言や立ち振る舞いをする社員は、社長からの圧力や嫌がらせで退職をしてしまうんです。
違う意見があっていいとは思うのですが、そこをうまく取り入れる事が出来ず社長の意思を売り上げに反映する社員が次々と辞めてしまい完全な社長のワンマン経営となってしまいました。
しかし何かトラブルが起きた時に、慎重で正確な判断をする社員やその後の処理をする人間があまりにも少なすぎるという副反応も出ていました。
なので社長はずっとアルバイトレベルの社員達のやらかしたトラブルに振り回され続け、
ビジネスチャンスも逃し続け社員が生活できるレベルの給与も払えず、退職していくという悪循環が起こってしまっていました。

管理部門というのは赤字部門といわれる位、売上に貢献出来ない部署なのですが
ここをケチってしまうと新しいことにチャレンジすることが出来なくなる。
という事を思い知った瞬間でした。
人を雇うか、何らかのシステムを入れるかどっちかをしたほうが良かったのですが
そこの理解が無かった社長は管理部門を私1人にずっと担当させて、一時期営業部長も兼務させてしまっていて、何となくうまく回ってしまっていたので
それで良いと思ってしまったんでしょうね。
しかもそこで浮いた人件費はすべて自分の報酬になってしまったのでとても美味しい思いをしていたと思います。

とは言うものの、私たちは来期入札に参加しなくなると仕事が無くなりほぼ全員が無職になります。
ではどうするのか・・・という話になるのですが社長は私の想像の斜め上を行っていました。

社長の出した答えというのは競合他社の傘下に入る。という事です。

現在私たちが請け負っている仕事というのは、委託先が3社あります。
日本全国を3社が請け負っているのでているのですが取引金額が高いわけではありませんし、この事業は縮小傾向にある為新規参入する会社もないわけです。

当たり前ですが、私たちの会社自体の評判が悪過ぎるとそんな会社を使う競合他社も印象が悪くなってしまうので、この提案を競合会社と一緒にクラアントに持っていくまでは気が抜けません。
そういう事で、今後請負会社を絞っていきたいクライアント側の意向も叶えながら私達も今の仕事を続けられる唯一の方法として来期は大きな転換期となりそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました