退職後1週間の生活

社内のもめごと

退職後、実家に帰って1週間が経ちました。

実家には母と妹とその子供が2人。
父は単身赴任中で、妹の旦那さんは妹とそりが合わず別居中です。
子供二人は小学生と保育園児で、私もたまに保育園の送り迎えに同行しています。

今まで母や妹が普段どんな生活を送っているのかななど、気にも留めるなどしたことが無く
勝手にとても平和な生活を送っているのだろうと思っていました。
仕事をしていた私は責任のある仕事をしているからとても大変で、家にいる家族たちは子供たちと一緒に過ごしているのだからとても楽しい時間をいつも過ごしているのだろうと
勝手に羨ましく思う日もありました。

しかし、1週間して私はぐったりしています。
長男と次女は想像以上の好奇心と体力で家じゅうのありとあらゆるものを
壊し、散らかし、汚します。
本人が楽しんでいるのはとても良い事だとは思うのですが、そこの片付けと掃除をするのは母と妹で
子供たちの遊びと、その後の掃除片付けが繰り返されていました。
平日の日中、母はパートタイムの仕事をしているので夕方まで帰って来ません。

まず6時頃には起きはじめ、母と妹は前日の洗い物の片づけと朝ごはんの準備。
登校の時間までにご飯と長男の登校する気持ちを作り、見送ってから次女のご飯と今日の持って行くものを最終確認して送り出します。その後母は出勤、妹は次女を保育園へ送ります。

一人になった妹は家のお掃除や洗い物、買い出しをしています。
諸々終わった後が妹の自由時間です。
たまに撮りためていたテレビ番組を見ているのですが、低学年の長男は夕方前には家に帰宅するので宿題が終わればまた遊び始めますし
保育園からお迎えした次女がそこに合流をすればそこに拍車がかかります。
夕飯の支度をし始めて母親が帰宅し、全員でご飯を食べた後お風呂と歯磨きをさせるのですが
子供たちがそこを拒否すると母や妹が全力で面談して、何とかお風呂と歯磨きが完了させます。
9時就寝が目標ですが絶対に寝ません。
お布団が広がれば子供たちは再び興奮し一瞬にしてほこりや糸くずが舞う程暴れまくります。
そうした中絵本を読み、早く寝なさいと注意をし続けやっと10時過ぎに寝たかと思えばまた6時に1日が始まります。

妹は来月、世帯所得を上げる為近くの工場でパートタイムの仕事を始めるそうです。
ここのスケジュールの中にパートタイムの仕事を入れるって…どうやって?
と思いました。その時同時に今まで子育てをしながら働いているパートタイムの社員達の事を思い出しました。

みんなやってるんだ…

ぞっとしました。まるで休職する直前の自分の働き方を思い出しました。
そう言えば午前中スーパーに買い出しに行ったとき、来店しているお客様の年代に私たちの様な20代、30代のママさん達が1割もいない事にも衝撃を受けました。
宅食やネットスーパーを活用しているのかたまたま私が見ている景色の中に自分たちと同じ年代がいなかったのか、分からないのですがとにかく私の受けた印象としては自分達と同じ年代のママさんがいないという事です。

私が子供の頃はもっとスーパーでお友達のお母さん同士や、ご近所さん同士スーパーで会ってはおしゃべりしたり幼稚園や小学校の情報交換をしていた記憶が残っています。
自分の記憶と目の前の景色にギャップがある事にショックというかとてもさみしい気持ちになりました。
やっと少子化の現実をニュースやSNSではなく、自分の目で見た瞬間だと思います。

妹が話ぼそっと言ったのは
ママさんは社会の奴隷で、ママさんたちはそこに気づいたら苦くなってしまうから
自分の睡眠時間や自由な時間を削って、目を背け続け向き合い続けなければいけない。
この事に気づいたママさん達は地獄だと思う。

そんな気持ちで生活してたのか…
妹は高校卒業後、美容専門学校に通っていました。そこから当時付き合っていた彼と結婚。
今旦那さんは宅食のドライバーさんとなっています。
2人共今の経済状態では生活できない事と悟りはじめ、次第に衝突し妹が子供を連れて実家に帰る決断をし今に至ります。
あんなに学校の中で賞を取りまくっていた妹が過ごしている時間は美容業界とは無縁の世界です。
メイクは相変わらず上手なのですが、とてもくたくたな状態を見ているととても切なくなります。

いつもとても可愛くてキラキラしているのですが、自分が社会の奴隷と自分の口から言ってしまうのはとても心が痛みます。
女性だとか男性だとか、会社で働いている方が偉いとか家を守る事が大切という事を言いたいのではありません。
でも思うのは妹の家の話で言うと
旦那さんだけでの稼ぎでは家計が成り立たない事にとても違和感があり、妹が1日の中で自分で自分の命を守る事が出来ない育児と加えて家事をしながら仕事を組み込もうとしている事を受け止めきれませんでした。

私ももう来年に結婚して、いつか子供も欲しいなと思っているのですが
仕事だけで適応障害になってしまったのに、家事と育児も兼務できるのかな。
一人暮らしの時に自分の部屋もろくに掃除できなかったし、お風呂なんて掃除の仕方も分からなくてダスキンに掃除してもらった時少々引かれました。汚すぎて。

そんな人間が家庭を持つことが出来るのでしょうか。
家庭を持ったら仕事をし続ける事は出来るのでしょうか。働く場所が出来るのでしょうか。
1日休んでいるとしても、子供たちに

何してるの~?
ちょっと貸して!
これやって!
どうすればいいの!?!?

とちょっかいを掛けられてしまいますし、兄弟げんかがヒートアップして大きな声でケンカが始まってしまえば今まで向けられていた集中力や手はそこで止まってしまいます。
妹は産後鬱を乗り越えて、自律神経が壊れてしまい音が過敏に感じるようになってしまいました。

私や妹が小さい頃は猛暑なんてまだなくて、ど田舎に住んでいたので川や湧き水があるところに住んでいました。なので外で学校が終わったら宿題もやらずにお外で遊んでいました。
公園や秘密基地に行けば誰か知っている人がいて、お姉さんお兄さんがいれば遊びを教えてもらって
自分よりも小さい子供がいれば自分の知っている遊びを教えてあげました。
門限の時間がうっとうしく感じるほど、いつまでも日が暮れてほしくないと思う程お外で遊んでいる時間が楽しく感じていました。
家に帰ると母の作るご飯がとても美味しくて、肉じゃがが大好きで、具を食べ終わると残った汁をご飯にかけて食べていました。

妹の子供たちは猛暑で外出を制限される環境の中で、もっと言うと最近はコロナウイルスの影響で
お友達と屋内で遊ぶ事もお外で遊ぶ事も容易ではありません。
仮に遊びに外出できたとしても、近所に子供がいないせいで遊び相手がいなくてお母さんが子供の相手をします。
家にはいつでも食べられるご飯がありますし、つまみ食いが容易にできる状態なのでお菓子を食べる頻度が高くなりますし
栄養バランスも崩れやすくなってしまいます。

自分が若い時は・・・
という事を言うのは適切ではないと分かっていますが、何故か子供たちが大切な経験が出来ていない様に感じてしまいます。
確かに子供たちはたまに目にクマが出来るほどYouTubeやゲームをしている時があります。
他の家もこの様な状況なのでしょうか。こんな時どんな事をして遊んだりいろんな経験をしているのでしょうか。

自分の経験している事と、子供たちの経験している事があまりにもギャップが生まれていたので書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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